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ラグビー コラム 2025年6月20日

帝京大学の5連覇か、優勝の可能性を残す早稲田大学か。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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早稲田大学vs.帝京大学

ラグビー関東大学春季交流大会は大詰めを迎える。6月22日(日)午後2:00から、Aグループで2位タイにつけている早稲田大学と、首位で大会5連覇を狙う帝京大学が早稲田大学グラウンドで激突する。

なお、両者は昨季の大学選手権の決勝で対戦しており、帝京大学が33-15で勝利して4連覇を達成。それ以来の対戦となる。

早稲田大学は6月8日(日)、明治大学との「早明戦」に12-45で敗れ、3勝1敗の2位タイ(勝ち点19)につけている。一方の帝京大学は今春も調子がよく、ルーキーを積極的に起用しながらも、開幕から4連勝を達成し、勝ち点24で首位に立っている。

ラグビー 関東大学春季交流大会2025

「One Shot」をスローガンに掲げた早稲田大学のメンバーから見ていきたい。大田尾竜彦監督は、敗戦した前節の明治大戦から、FW(フォワード)1人、BK(バックス)2人の計3名交替した。

FW第1列はU23日本代表のPR(プロップ)杉本安伊朗、HO清水健伸(ともに3年)、PR前田麟太朗(2年)の3人は変わらず。LO(ロックは)萩原武大(4年)がベンチに下がり、小林光晴(2年)が先発、栗田文介(4年)とコンビを組む。

バックローも変わらず、今春調子の良いFL(フランカー)は粟飯原謙(4年)と、ゲームキャプテンFL田中勇成(4年)のコンビ、NO8(ナンバーエイト)には城央祐(2年)が入った。

BKはスピードに長けたSH(スクラムハーフ)糸瀬真周(4年)と、前節控えだったロングキッカーのSO(スタンドオフ)服部亮太(2年)がハーフ団を組み、SO田中大斗(2年)はベンチからのスタートとなった。

CTB(センター)は黒川和音と福島秀法の4年生コンビ、両翼はWTB(ウイング)池本晴人(3年)、スピードスターWTB田中健想(2年)が入り、FB(フルバック)は島田隼成(2年)がベンチ外となり、植木太一(2年)が15番を背負う。

LO萩原、SO田中以外のベンチメンバーには、キャプテンCTB野中健吾(4年)を筆頭に、HO田中健心(2年)、PR山口湧太郎(4年)、ルーキーのPR平山風希(大分東明)、LO久我真之介(2年)、SH大賀雅仁(3年)、WTB鈴木寛大(3年)、PR新井瑛大(3年)、FB野島信太郎(3年)が入った。

早稲田大学としては優勝するための条件はあるものの、まずは昨季の大学選手権決勝のリベンジを果たしたいところ。セットプレー、接点でファイトして、SO服部のロングキックで相手陣で戦いつつ、武器であるスピードのあるアタックでトライを奪いたい。

ラグビー関東大学春季交流大会2025

次に、「GRIT」を今季の大事な言葉として掲げた帝京大学のメンバーを見ていきたい。相馬朋和監督はFW3名、BK1人の4名を変更した。先週、1年生が2人先発した第1列はPR清水栞太、HO梶川尚能が先発し、引き続き先発するPR森山飛翔と3年生で第1列を構成する。

LOは鈴木彪馬(3年)がベンチから上がり、福田大和(2年)とコンビを組む。1年のFLアントニオ・フィシプナが、LOから下がり6番となり、ゲームキャプテンFL河村ノエル(4年)とコンビを組み、NO8にはカイサ・ダウナカマカマ(3年)が先発する。

BKはSO本橋尭也(3年)がメンバー外となり、1年生SO上田倭楓(大阪桐蔭)が公式戦初先発となり、兄のCTB上田倭士(3年)と一緒にスターターとして出場する。

SH(スクラムハーフ)武智成翔(4年)、CTB佐藤楓斗(2年)、WTB吉田有佑(3年)WTB生田弦己(4年)、新人のFB吉田琉生(東海大大阪仰星)は引き続き先発する。

控えはHO松隈孝成(3年)、PR上野凌大(2年)、松原結生(4年)、LO蔵森晟(4年)、FL甲斐敬心(3年)、SH三田村喜斗(2年)、キャプテンCTB大町佳生(4年)、SO/FB福田正武(2年)、1年のFL/NO8藤久保陸(東海大相模)、SO/CTB新澤迅太(4年)、WTB/FB神田陸斗(4年)が入った。

帝京大学はセットプレー、激しい接点でプレッシャーをかけて、自分たちのペースで戦い、しっかり勝利して春季大会の優勝を決めたい。

早稲田大学が優勝するためには、3トライ差以上をつけて(ボーナスポイント+1)、8点差以上の勝利(帝京大学にボーナスポイントなし)が必須だ。

帝京大学が有利な状況だが、2位タイの明治大学がボーナスポイントなしの勝利(勝ち点24点以下)で、帝京大学と早稲田大学が勝ち点25で並んだ場合は、当該対戦の勝ち点で早稲田大学が優勝となる。

また、同日に大東文化大学と対戦する明治大学と3校が勝ち点25で並ぶ可能性もあるが、その時は3校の直接対決の得失点差で順位が決まる。

◆順位 ※6月15日終了時点
1位 帝京大学:勝ち点24(4勝0敗)
2位 早稲田大学:19(3勝1敗)
2位 明治大学:19(3勝1敗)
4位 東洋大学:9(1勝3敗)
4位 東海大学:9(1勝3敗)
6位 大東文化大学:4(0勝4敗)

早稲田大学が今冬のリベンジを果たすべく、持ち前のアタック力を見せて勝利するか。それとも新チームになっても変わらず、力強さを見せ続けている帝京大学が勝利して春の王者に輝くか。

今シーズンの大学ラグビーを占う一戦である早稲田大学対帝京大学は、6月22日(日)、早稲田大学グラウンドで午後1:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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