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阿部友愛選手
「試合を見ていて、こんなこともできるんだって思うことがあります」
聖和学園を率いる小野裕コーチは、チームの大黒柱である阿部友愛のプレーに驚かされることがしばしばあるという。阿部はポストアップからのインサイド、ドライブからのフィニッシュ、中距離のジャンプショットなど、非凡な得点能力を持つ。また、ドライブからキックアウトやカットしていたチームメイトへのアシストとなるパスもうまい。
175cmと決して大きいわけではないが、フォワードとして7月上旬にメキシコで行われたFIBA U17ワールドカップに日本代表として出場。17.1分の出場時間で平均5点、6.3リバウンド。際立ったスタッツではないかもしれないが、初戦で競り勝ったフィンランド戦で13本を記録するなど、「結構手応えがあります」というリバウンドで強さを発揮できる選手だ。
7点差で競り勝った2回戦の大阪薫英女学院では、スコアラーとして34点を記録しただけでなく、19リバウンドを記録。3回戦の鳥取城北戦では21リバウンドを奪っている。準々決勝の京都精華学園戦は、チームとして留学生への対応に苦しんだこともあって9本だったが、30点とスコアラーとしてチームを牽引した。
「やっぱりベスト4に入りたいっていう部分と、一つの目標として(京都)精華と対戦するっていうのが一つの目標でした。そこに行くまではもう何が何でも自分が勝利をもぎ取ると思って、果敢にプレーしていました」
こう話した阿部は、前日に桜花学園でプレーする双子の姉、心愛が1点差で悔しい負けを喫していたことに加え、昨年のウインターカップでも京都精華学園に敗れていただけに、最後までアグレッシブに攻め続けた。試合終了後に一瞬だけ悔し涙が出たものの、大阪薫英女学院戦から3試合、自分のプレーを出し切ったという思いがある一方で、改めて課題が見つかったと阿部は認識している。
「自分の持っている力は出し切ったと思うんですけど、やっぱりペリメターもジャンプシュートもそうですけど、もっとスリーの確率とかも上げていかないと身長の高いチームには対抗できないと思います。ゴール下付近じゃなく、外からのシュートの確率をもっと上げて、強いチームに対抗できるような力をつけていきたい」
阿部が聖和学園に入学したのは、NCAAの強豪ルイビル大でプレーし、ファイナルフォーの舞台にも立った今野紀花(現デンソー)の存在が大きい。高校時代のチーム成績という点だと、阿部は今野をすでに超えている。
「紀花さんが地元を強くしているのを見て、自分ももっと強くしたいと思って入学しました。やっぱり憧れですし、あのような幅広いプレーヤーになりたいです」
5月下旬にはNIKEオールアジアキャンプに参加し、FIBA U17ワールドカップとインターハイでの経験を糧に、ウインターカップまでにもっとレベルアップしたいという気持ちが強くなった阿部。現時点で持っているスキルやバスケットボールセンスを伸ばすことができれば、近い将来日本代表としてFIBAワールドカップや五輪で戦う選手になっても驚かない。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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